リン酸エステルは何に使われていますか?
難燃剤、潤滑油、農薬、界面活性剤、油田用化学薬品等に使われており、難燃剤が最大用途です。
リン酸エステル系難燃剤はどのようなものに使われていますか?
プラスチック、ウレタン等が多いです。また一方で接着剤や木材など、次々に新しい用途が広がっています。
リン酸エステル系難燃剤の付与する機能は難燃以外にあるのでしょうか?
可塑性も付与します。またPX-200やその後継開発品は、低誘電特性があり電子材料分野で高い評価を頂いております。
リン酸エステル系難燃剤の使い分けはどのようにしたらよいでしょうか?
基本的には、難燃化する樹脂と、難燃剤双方の分解温度帯を合わせる事が肝要となります。難燃規格によって様々な使い分けがされているのが実情です。ご検討の段階で構いませんので、お気軽に弊社へお問い合わせください。
リン酸エステル系難燃剤の形状はどのようなものが多いのでしょうか?
液状のものが多いです。弊社では低粘度から高粘度まで幅広くラインナップを取り揃えております。PX-200やDAIGUARD-850など、ハンドリングの良い粉体系難燃剤もございます。
縮合リン酸エステルとは何でしょうか?
縮合系と呼ばれるリン酸エステル系難燃剤は、縮合系でないものと比べて耐熱性・耐加水分解性・揮発性が低いという特徴があります。またそれらの特徴から、金型汚染性が少なく、ガスも発生しにくいというメリットにも繋がります。
ハロゲン系難燃剤と比べてリン系難燃剤は難燃効果は異なるのでしょうか?
リン系難燃剤とハロゲン系難燃剤では難燃化のメカニズムが異なります。ハロゲンは優秀な難燃材料であるため、リン系でハロゲン並みの難燃性を出す事は、技術的な工夫が必要と考えます。対象材料によるため、適切な製品をご案内したく、お気軽に営業へお問合せください。
リン酸エステル系難燃剤は得意・相性の良い樹脂はあるのでしょうか?
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル)樹脂、ポリカーボネート樹脂など構造に酸素を含む非結晶性樹脂については比較的相性が良いと言えます。半面オレフィン系樹脂・結晶性樹脂では技術的対応が必要です。
リン酸エステル系難燃剤は水に溶けますか?
弊社製品は溶けないものが多いです。それゆえに水に溶けない事がメリットの用途に実績があります。